普及活動
小学生のための歌舞伎体験教室
7月15日(土) ガイダンス+かつらあわせ
今年度も、昨年に引き続き『寿曾我対面』を取り上げることになりました。この体験教室は、本物の衣裳やかつらを身につけて歌舞伎を体験することを目的としています。今回参加する小学校四年生から六年生の参加児童と保護者に向けて、主任講師の中村又五郎が、体験教室のプログラムや曾我兄弟の仇討ちについて、課題の『寿曾我対面』の登場人物について説明しました。
午後には、東京演劇かつら株式会社で配役ごとに「鬘(かつら)あわせ」を行いました。歌舞伎の鬘はかぶる人の頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、本物の毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)を貼って完成させます。この髪型を結い上げる作業は床山(とこやま)が担当します。子供たちは初めて羽二重をかけた自分の姿に少し照れながらも、8月から始まる体験教室への期待で胸を膨らませている様子でした。また、保護者たちも自分たちの子どもの初めての羽二重姿を見て写真をとるなど、興味深そうに見守っていました。