第43回松尾芸能賞の受賞者8名が発表され、日本俳優協会会員・伝統歌舞伎保存会会員の歌舞伎俳優・坂東巳之助さんに新人賞が、日本俳優協会会員・伝統歌舞伎保存会会員の歌舞伎俳優・坂東竹三郎さんに功労賞が贈られることが決定しました。
松尾芸能賞は故・松尾國三氏が昭和54(1979)年に設立した財団法人松尾芸能振興財団(現・公益財団法人)が創設したもので、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、文化・芸能の保存、向上に寄与した人に贈られる賞です。昭和55年の第1回から毎年顕彰を続け、今回で第43回目となりました。
巳之助さんはたゆまぬ精進と努力を重ね地道な実力をつけてきて、この数年は古典歌舞伎で著しい成果を見せ、役柄も多彩で難しい二枚目から荒事の骨法を踏まえた役まで鮮明な印象を残していることなど、竹三郎さんは上方歌舞伎の貴重な伝承者として幅広い役柄に取り組んで、大阪に本拠を置きながらも東西の舞台で活躍し、90歳を迎えてもなお現役として舞台に立ち続けていることなどが贈賞理由となりました。
他に歌舞伎の関係者では、日本舞踊尾上流四代家元の尾上菊之丞さんに優秀賞(舞踊部門)が贈られます。
※賞の詳細や他の受賞者についてはこちらのページをご参照ください。