普及活動

小学生のための歌舞伎体験教室

2019年 小学生のための歌舞伎体験教室

7月6日
歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験
7月14日
ガイダンス+浴衣の着付教室
7月14日
鬘(かつら)あわせ
8月17日~8月22日
体験教室 ≪講師紹介≫

歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験 7月6日(土)

会場 = 国立劇場大劇場

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室・解説『歌舞伎のみかた』と『菅原伝授手習鑑 -車引-』『棒しばり』を観劇しました。この日の参加者は児童と保護者合わせて400名。 終演後は「舞台機構の体験」。まず、児童が舞台に上がると、登場したのは『菅原伝授手習鑑 -車引-』で舎人松王丸、『棒しばり』で次郎冠者を演じていた尾上松緑さん。「歌舞伎はエンターテイメント、難しいことを考えずに楽しんで観てください。」というご挨拶に大きな拍手が起きました。そして国立劇場舞台技術部スタッフの解説を聞きながら、照明・音響・舞台の機構や効果・技術を体験しました。

ガイダンス+浴衣の着付教室 7月14日(日)

会場 = 国立劇場 伝統芸能情報館

「Bコース」の参加者全員でガイダンス。6日間のカリキュラムの説明の後、発表会で上演する『寿曾我対面』の主人公・曾我兄弟のお話や、登場人物の役柄の説明を聞きました。
その後、浴衣の着付、立居振舞のお稽古を行いました。立居振舞の稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、扇子の扱いを習ったりと、これからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。

鬘(かつら)あわせ 7月14日(日)

会場 = 東京演劇かつら株式会社

『寿曾我対面』の発表会に向けて、配役ごとに〈鬘あわせ〉を行いました。歌舞伎の鬘は、頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)をそれに貼って完成させます。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。子供たちは、初めての羽二重姿に照れながらも、体験教室への期待に胸を躍らせている様子でした。


歌舞伎体験教室 8月17日(土)~8月22日(木)

夏休み中の6日間にわたって行われる歌舞伎体験教室。初日から6日目の発表会まで、体験の内容を紹介します。

8月17日(土) 開講式、衣裳と鬘(かつら)の体験、歌舞伎の演技の体験

開講式では、はじめに中村梅玉副会長のご挨拶と講師の紹介が行われました。続いて、班ごとに児童、保護者と講師で記念撮影。初日の日替りプログラムは、衣裳と鬘の体験。床山さんが「唐の潰し島田」(からのつぶししまだ)という鬘を結い上げるところを見学しました。その後化粧坂の少将役の児童が代表で、傾城の衣裳と鬘をつけてみました。『寿曾我対面』のお稽古は、配役ごとに分かれて「本読み(セリフの稽古)」を行いました。

8月18日(日) 歌舞伎音楽の体験、歌舞伎の演技の体験

竹本(義太夫)の語りと太棹の三味線の響きにふれました。竹本拓太夫さんと鶴澤卯太吉さんの指導で義太夫の語りにも挑戦。身体の緊張をほぐすストレッチもして、昨日より大きな声が出るようになりました。『寿曾我対面』の稽古では、セリフに動きもつけました。

8月19日(月) 立廻りの体験、歌舞伎の演技の体験

刀を使った基本的な立廻りの動きを体験しました。立廻りは切り合いや格闘の場面で行われる様式的な動きで、歌舞伎を魅力的に見せる演出のひとつです。『寿曾我対面』のお稽古は、小道具を持って動きの確認を行いました。

8月20日(火) 総ざらい

この日からお稽古に狂言作者、ツケ打ち、長唄、鳴物の皆さんが参加しました。柝やツケ、太鼓などの大きな音に驚きながらも、間近に迫った発表会に向けて気合いの入ったお稽古になりました。

8月21日(水) 舞台稽古

歌舞伎の化粧をしてもらい、本式の鬘と衣裳をつけて、初めて小劇場の舞台を踏みました。明日の発表会に向けて手応えを感じた様子でした。

8月22日(木) 発表会

わずか6日間のお稽古で立派に舞台を勤めた児童たちに、ご来場のお客様や父兄から大きな拍手が送られました。修了式では中村梅玉副会長より修了証書が授与されました。

講師紹介

中村梅玉
指導監修

市川團蔵
五郎の指導

中村雀右衛門
舞鶴の指導

中村時蔵
傾城の指導

中村又五郎
工藤の指導

片岡孝太郎
十郎の指導

中村松江
近江・八幡の指導

嵐橘三郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

中村吉之丞
近江・八幡の指導、立役の指導

中村梅枝
傾城の指導補佐

中村萬太郎
五郎の指導補佐

中村歌昇
鬼王の指導

中村種之助
工藤の指導補佐

竹本拓太夫
竹本の指導

鶴澤卯太吉
竹本の指導

中村梅丸
鬼王の指導補佐

中村吉三郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

中村蝶十郎
大名の指導、立役の化粧

中村又之助
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

市川荒五郎
五郎の後見、立廻り指導

中村吉兵衛
大名の指導、立廻り指導、大名の後見

中村梅乃
傾城の指導補佐、女方の化粧

尾上菊三呂
女方の化粧

尾上緑
女方の化粧

片岡孝法
十郎の後見

中村梅秋
親梶原、子梶原の後見、立廻り指導

中村梅寿
近江の後見

中村京純
舞鶴の後見、立廻りの指導

中村京由
少将の後見

中村竹蝶
虎の後見

中村蝶一郎
工藤の後見、立廻り指導

中村又紫朗
大名の後見、立廻りの指導

中村好蝶
大名の後見