- ホーム
- 普及活動
- 小学生のための歌舞伎体験教室
- 平成30年 小学生のための歌舞伎体験教室
普及活動
小学生のための歌舞伎体験教室
平成30年 小学生のための歌舞伎体験教室
- 7月7日
- 歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験
- 7月8日
- ガイダンス+浴衣の着付教室
- 7月8日
- 鬘(かつら)あわせ
- 7月30日
- 歌舞伎ワークショップ
- 8月2日~8月8日
- 体験教室 ≪講師紹介≫
歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験 7月7日(土)
会場 = 国立劇場大劇場
国立劇場の歌舞伎鑑賞教室・解説『歌舞伎のみかた』と『日本振袖始』を観劇しました。この日の参加者は児童と保護者合わせて400名。
終演後は「舞台機構の体験」。まずは、大中小のセリの上下の動きと廻り舞台の回転を見学しました。その後、児童が舞台に上がると、登場したのは『日本振袖始』で岩長姫実ハ八岐大蛇を演じていた中村時蔵さん。「いっぱい歌舞伎を観ると、もっと歌舞伎が良くわかるようになりますよ。」というご挨拶に大きな拍手が起きました。そして国立劇場舞台技術部スタッフの解説を聞きながら、照明・音響・舞台の機構や効果・技術を体験しました。
ガイダンス+浴衣の着付教室 7月8日(日)
会場 = 国立劇場 伝統芸能情報館
「ABCコース」の参加者全員でガイダンス。カリキュラムの説明の後、中村松江さんから発表会で上演する『寿曾我対面』の主人公・曾我兄弟のお話や、登場人物の役柄の説明を聞きました。舞台写真や発表会の様子が画面に映ると、その豪華さに圧倒された様子の子供たちでした。
発表会の配役発表のあと、浴衣の着付、立居振舞のお稽古を行いました。立居振舞の稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、扇子の扱いを習ったりと、これからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。
鬘(かつら)あわせ 7月8日(日)
会場 = 東京演劇かつら株式会社
『寿曾我対面』の発表会に向けて、配役ごとに〈鬘あわせ〉を行いました。歌舞伎の鬘は、頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)をそれに貼って完成させます。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。子供たちは、初めての羽二重姿に照れながらも、体験教室への期待に胸を躍らせている様子でした。
歌舞伎ワークショップ 7月30日(月)
会場 = 日本橋公会堂ホール
今年の「歌舞伎ワークショップ」は会場を日本橋公会堂に移し、歌舞伎と動物の関わりについて、中村時蔵さん、中村又五郎さん、中村雀右衛門さんがお芝居や踊りをまじえて楽しく解説しました。
ガマ、馬、蝶々、鷹、狐、猪、竜などの動物が登場するたびに会場から拍手がおこりました。その後、「伽羅先代萩」の登場人物・荒獅子男之助のお化粧ができるまでや、衣裳の着付の実演ののちに「伽羅先代萩-床下の場」を中村歌昇さんと中村種之助さんが演じました。
当日は小学生とその保護者約300名が参加し、熱心に鑑賞していました。
歌舞伎体験教室 8月2日(木)~8月8日(水)
夏休み中の7日間にわたって行われる歌舞伎体験教室。初日から7日目の発表会まで、体験の内容を紹介します。
8月2日(木) 開講式、衣裳と鬘(かつら)の体験、歌舞伎の演技の体験
開講式では、はじめに中村梅玉専務理事のご挨拶と講師の紹介が行われました。続いて、班ごとに児童、保護者と講師で記念撮影。初日の日替りプログラムは、衣裳と鬘の体験。床山さんが「唐の潰し島田」(からのつぶししまだ)という鬘を結い上げるところを見学しました。その後大磯の虎役の児童が代表で、傾城の衣裳と鬘をつけてみました。『寿曾我対面』のお稽古は、配役ごとに分かれて「本読み(セリフの稽古)」を行いました。
8月3日(金) 歌舞伎音楽の体験(その1)、歌舞伎の演技の体験
竹本(義太夫)の語りと太棹の三味線の響きにふれました。竹本翔太夫さんと鶴澤祐二さんの指導で義太夫の語りにも挑戦。身体の緊張をほぐすストレッチ体操と腹式呼吸の練習もして、昨日より大きな声が出るようになりました。『寿曾我対面』の稽古では、セリフに動きもつけました。
8月4日(土) 立廻りの体験、歌舞伎の演技の体験
刀を使った基本的な立廻りの動きを体験しました。立廻りは切り合いや格闘の場面で行われる様式的な動きで、歌舞伎を魅力的に見せる演出のひとつです。『寿曾我対面』のお稽古は、小道具を持って動きの確認を行いました。
8月5日(日) 歌舞伎音楽の体験(その2)、歌舞伎の演技の体験
6年生は鳥羽屋里夕さんとその社中の指導で長唄を体験。三味線の構造や構え方を学んだ後、『蛍来い』を弾き、『時致』を大きな声で唄いました。4年生・5年生は田中傳左衛門社中の指導で鳴物を体験。太鼓や小鼓、楽太鼓、オルゴールなどの楽器演奏に挑戦しました。『寿曾我対面』は各役が初めて一堂に会してお稽古しました。
8月6日(月) 総ざらい
この日からお稽古に狂言作者、ツケ打ち、長唄、鳴物の皆さんが参加しました。柝やツケ、太鼓などの大きな音に驚きながらも、間近に迫った発表会に向けて気合いの入ったお稽古になりました。
8月7日(火) 舞台稽古
歌舞伎の化粧をしてもらい、本式の鬘と衣裳をつけて、初めて小劇場の舞台を踏みました。明日の発表会に向けて手応えを感じた様子でした。
8月8日(水) 発表会
わずか1週間のお稽古で立派に舞台を勤めた児童たちに、ご来場のお客様や父兄から大きな拍手が送られました。修了式では中村梅玉専務理事より修了証書が授与されました。
講師紹介
中村梅玉
指導監修
市川團蔵
五郎の指導
中村雀右衛門
舞鶴の指導
中村萬壽
傾城の指導
中村又五郎
工藤の指導
片岡孝太郎
十郎の指導
市川齊入
傾城の指導
中村松江
近江・八幡の指導
嵐橘三郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧
中村時蔵
傾城の指導
中村萬太郎
五郎の指導補佐
中村歌昇
鬼王の指導
中村種之助
近江・八幡の指導補佐
鳥羽屋三右衛門
長唄(唄と三味線)の指導
鳥羽屋里夕
長唄(唄と三味線)の指導
田中傳次郎
鳴物の指導
竹本翔太夫
竹本の指導
鶴澤祐二
竹本の指導
中村吉三郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧
中村又之助
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧
市川荒五郎
五郎の後見、立廻り指導
市川蔦之助
近江の後見、立廻り指導
中村吉兵衛
親梶原、子梶原、大名の指導、立廻り指導、立役の化粧
市川新蔵
立役の化粧
市川新十郎
立役の化粧
尾上菊三呂
女方の化粧
尾上緑
女方の化粧
尾上音之助
大名の後見、立廻り指導
片岡松太朗
十郎の後見、立廻り指導
中村梅秋
親梶原、子梶原の後見、立廻り指導
中村梅寿
喜瀬川の後見、立廻り指導
中村吉二郎
大名の後見、立廻り指導
中村京純
舞鶴の後見
中村京由
女方の化粧
中村竹蝶
虎の後見
中村蝶三郎
工藤の後見、立廻り指導
中村福緒
女方の化粧
中村又紫朗
立廻り指導
中村好蝶
少将の後見
坂東八重之
立廻り指導
坂東やゑ亮
立廻り指導