普及活動

小学生のための歌舞伎体験教室

平成25年 小学生のための歌舞伎体験教室

7月7日
体験教室のガイダンス+浴衣の着方教室
7月13日
鑑賞教室+舞台機構の体験
7月14日
鬘(かつら)あわせ
8月3日
歌舞伎ワークショップ
8月6日~12日
体験教室 ≪講師紹介≫

ガイダンス+浴衣の着方教室 7月7日(日)

会場 = 国立劇場 伝統芸能情報館

まず「ABCコース」の参加者全員でガイダンス。中村時蔵さんのご挨拶に続き、体験教室カリキュラムや曾我兄弟の話を聞きました。『寿曾我対面』の説明で、舞台写真や発表会の様子が画面に映ると、子供たちは真剣なまなざしで見つめていました。
配役発表のあと、部屋ごとに分かれて、浴衣の着方、立居振舞のお稽古を行いました。立居振舞の稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、扇子の扱いを習ったりと、慣れない動きにとまどいながらもこれからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。

浴衣の着方教室の様子を写真でご紹介しましょう

きちんと正座をしてのご挨拶からお稽古が始まります
お母さんと一緒に着方を練習します
扇子を前に置いてのご挨拶で立居振舞のお稽古が始まります
浴衣を着て歩き方のお稽古

歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験 7月13日(土)

会場 = 国立劇場大劇場

解説『歌舞伎のみかた』と『葛の葉』を観劇しました。
この日の参加者は児童と保護者合わせておよそ400名。終演後、舞台のセリと廻り舞台のデモンストレーションを見学し、児童の皆さんは舞台に上がりました。
国立劇場舞台技術部のスタッフによる舞台機構の説明を聞きながら、照明や音響効果、廻り舞台などを体験。『葛の葉』に出演の中村時蔵さんによる挨拶も行われました。

舞台機構の体験の様子を写真でご紹介しましょう

大中小の"セリ"が上下に動くさまは迫力満点です
花道を通って舞台に上がります
女房葛の葉と葛の葉姫の二役を演じた中村時蔵さんのご挨拶
舞台照明の効果を体験。一日の光の移り変わりを表現するなど照明の技術を見学しました
音響スタッフが鶯(うぐいす)の鳴き声を竹の笛で表現します
雨うちわで雨の音を出してみました
揚幕(あげまく)の開け閉めを体験しました
廻り舞台に乗って舞台を一周しました

雪籠(ゆきかご)を揺すって、紙の雪を降らせてみました

鬘(かつら)あわせ 7月14日(日)

会場 = 東京演劇かつら株式会社

鬘あわせの様子を写真でご紹介しましょう

『寿曾我対面』の発表会に向けて、配役ごとに〈鬘あわせ〉を行いました。歌舞伎の鬘は、一人一人の頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)をそれに貼ってつくります。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。子供たちは、初めての羽二重姿に照れながらも、体験教室への期待に胸を躍らせている様子でした。

歌舞伎ワークショップ 8月3日(土)

会場 江戸東京博物館ホール
監修 中村梅玉
演出・指導 中村時蔵、市川團蔵、中村又五郎、中村芝雀
出演 中村時蔵、中村梅枝、中村萬太郎、中村歌昇、中村種之助、他
長唄:鳥羽屋里長社中
囃子:歌舞伎囃子協会
振付 藤間勘十郎
狂言作者 竹柴吉松
つけ打ち 金田良祐
協力 パシフィックアートセンター、藤浪小道具、東京演劇かつら、
東京鴨治床山、光峯床山、日本演劇衣裳、
松竹衣裳、宮本卯之助商店
後援 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館

ワークショップの様子を写真でご紹介しましょう

「平成25年度小学生のための歌舞伎ワークショップが開催されました。今年は中村時蔵さんによる楽しいお話と、中村萬太郎さんによる『床下』荒獅子男之助、中村梅枝さんによる『手習子』の鑑賞という豪華な内容。小学生とその保護者が大勢参加しました。
開演すると場内は真っ暗になり、舞台の中央に狐の姿が・・・それを操る中村時蔵さんが幕から登場してワークショップが始まりました。

狐を操る中村時蔵さんが登場して開幕!
馬に乗りました
目の前を猪が勢いよく走り抜けていきます
時蔵さんと一緒にみんなで"見得(みえ)"に挑戦しました

中村萬太郎さんによる荒獅子男之助
武士の強さをあらわす隈取りも立派です
"差金(さしがね)"の蝶や鳥を操ってみます
太鼓で雪音を出してみました
雨うちわで雨の音を出してみました
赤貝の貝殻をすり合わせてカエルの鳴き声を出してみました


中村梅枝さんによる『手習子』の実演
引き抜きのある華やかな舞台を楽しみました

歌舞伎体験教室 8月6日(火)~12日(月)

夏休み中の7日間にわたって行われる歌舞伎体験教室。初日から7日目の発表会まで、体験の内容を写真で日々紹介します。

6日(火) 開講式、衣裳と鬘(かつら)の体験、歌舞伎の演技の体験

開講式では、はじめに中村梅玉担当理事の挨拶と、講師の紹介が行われました。続いて、班ごとに児童、保護者と講師で記念撮影。初日の日替りプログラムは、衣裳と鬘の体験。床山さんが唐の潰し島田(からのつぶししまだ)という鬘を結い上げるところを見学しました。その後大磯の虎役の児童が、傾城の衣裳と鬘をつけてみました。『対面』のお稽古は、配役ごとに分かれて「本読み(セリフの稽古)」を行いました。

7日(水)歌舞伎音楽の体験(その1)、歌舞伎の演技の体験

竹本(義太夫)の独特の語りと太棹の三味線の響きにふれました。竹本幹太夫と豊澤勝二郎の指導で語りにも挑戦。腹式呼吸の練習もして、昨日より大きな声が出るようになりました。『寿曽我対面』の稽古では、せりふに動きもつけました。

8日(木)立廻りの体験、歌舞伎の演技の体験

立廻りは歌舞伎を魅力的に見せる演出のひとつで、独特の動きをします。この日は刀を扱った基本的な立廻りの動きを体験しました。『寿曽我対面』のお稽古は、衣装をつけ小道具を持って動きの確認を行いました。

9日(金)歌舞伎音楽の体験(その2)、歌舞伎の演技の体験

6年生は鳥羽屋里夕とその社中の指導で長唄を体験。三味線の構造や構え方を学んだ後、『蛍来い』を弾き、『時致』を大きな声で唄いました。4・5年生は田中傳左衛門社中の指導で鳴物を体験。太鼓や小鼓、大鼓、鉦などで簡単な合奏に挑戦しました。『寿曽我対面』は各役が初めて一同に集まりお稽古しました。

10日(土)歌舞伎の演技の体験~総ざらい

この日からお稽古に狂言作者、ツケ打ち、長唄、鳴物の皆さんが参加しました。柝やツケ、太鼓などの大きな音に驚きながらも、間近に迫った発表会に向けて気合いの入ったお稽古になりました。

11日(日)歌舞伎の演技の体験~舞台稽古

歌舞伎の化粧をしてもらい、本式の鬘と衣裳をつけて、初めて小劇場の舞台を踏みました。明日の発表会の雰囲気も少しつかめたようでした。

12日(日)歌舞伎の演技の体験~発表会

わずか1週間のお稽古ですっかり成長した児童たちに、ご来場のお客様や父兄から大きな拍手が送られました。修了式では中村梅玉担当理事より修了証書が授与されました。

講師紹介

中村梅玉
指導監修

中村時蔵
十郎の指導

市川團蔵
五郎の指導

中村又五郎
工藤の指導

中村芝雀
舞鶴の指導

市川右之助
傾城の指導

中村松江
近江・八幡の指導

中村梅枝
傾城の指導

中村萬太郎
十郎の指導補佐

中村歌昇
鬼王の指導

中村種之助
工藤の指導補佐

竹本幹太夫
竹本の指導

豊澤勝二郎
竹本の指導

鳥羽屋文五郎
長唄(唄と三味線)の指導

鳥羽屋里夕
長唄(唄と三味線)の指導

田中傳次郎
鳴物の指導

嵐橘三郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

中村吉三郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

中村蝶十郎
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

中村又之助
親梶原、子梶原、大名の指導、立役の化粧

中村吉五郎
立役の化粧

尾上菊三呂
女方の化粧

中村京紫
女方の化粧

澤村國矢
立役の化粧

中村京三郎
女方の化粧

市川左字郎
大名の後見、立廻り指導

市川茂之助
五郎の後見、立廻り指導

中村梅秋
親梶原・子梶原の後見、立廻り指導

中村梅之
喜瀬川の後見

中村吉二郎
十郎の後見

中村吉六
大名の指導、立廻り指導

中村京珠
少将の後見

中村京純
近江、八幡の後見、立廻り指導

中村京由
舞鶴の後見

中村竹蝶
虎の後見

中村蝶一郎
大名の後見、立廻り指導

中村蝶三郎
大名の後見、立廻り指導

中村蝶之介
工藤の後見、立廻り指導