普及活動

小学生のための歌舞伎体験教室

7月7日
体験教室のガイダンス+浴衣の着方教室
7月8日
鑑賞教室+舞台機構の体験
7月14日
鬘(かつら)あわせ
7月31日
歌舞伎ワークショップ
8月1日~7日
体験教室 ≪講師紹介≫

ガイダンス+浴衣の着方教室 7月7日(土)

会場 = 国立劇場 伝統芸能情報館梅玉担当理事 挨拶

まず、全員でガイダンス。前回の体験教室の様子や、『寿曾我対面』について説明を聞きました。発表会の様子が画面に映ると、豪華な舞台に子供たちの目も輝きます。
 配役発表のあと、部屋ごとに分かれて、浴衣の着方、立居振舞のお稽古を行いました。立居振舞の稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、扇子の扱いを習ったりと、慣れない動きにとまどいながらもこれからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。

浴衣の着方教室の様子を写真でご紹介しましょう

きちんと正座をしてのご挨拶からお稽古が始まります
お母さんと一緒に着方を練習します
帯の結び方を習います
帯を結んでほどいて何度も練習します

歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験 7月8日(日)

会場 = 国立劇場大劇場

解説『歌舞伎のみかた』と『毛抜』を観劇しました。
この日の参加者は児童と保護者合わせておよそ450名。終演後、舞台のセリと廻り舞台のデモンストレーションを見学し、児童の皆さんは舞台に上がりました。
国立劇場舞台技術部のスタッフによる舞台機構の説明を聞きながら、照明や音響効果、廻り舞台などを体験。『毛抜』に出演の片岡愛之助さんによるご挨拶も行われました。

舞台機構の体験の様子を写真でご紹介しましょう

大中小の"セリ"が上下に動くさまは迫力満点です
花道を通って舞台に上がります
粂寺弾正役の片岡愛之助さんのご挨拶
舞台照明の効果を体験。一日の光の移り変わりを表現するなど照明の技術を見学しました
音響スタッフが波ざるで波の音を表現します
バトンに吊られた背景の説明を聞きました
廻り舞台に乗って舞台を一周しました
雪籠(ゆきかご)を揺すって、紙の雪を降らせてみました

鬘(かつら)あわせ 7月14日(土)

会場 = 東京鴨治床山株式会社

鬘あわせの様子を写真でご紹介しましょう

『寿曾我対面』の発表会に向けて、配役ごとに〈鬘あわせ〉を行いました。歌舞伎の鬘は、一人一人の頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)をそれに貼ってつくります。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。子供たちは、初めての羽二重姿に照れながらも、体験教室への期待に胸を躍らせている様子でした。

歌舞伎ワークショップ 7月31日(火)

共催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館
会場 江戸東京博物館ホール
監修 中村梅玉
企画・演出 中村又五郎、中村芝雀、市川團蔵、中村時蔵
出演 中村又五郎、中村芝雀、中村歌昇、中村種之助、他
長唄三味線:鳥羽屋里長社中
囃子:歌舞伎囃子協会
振付 藤間勘十郎
狂言作者 竹柴吉松
つけ打ち 金田良祐
協力 パシフィックアートセンター、藤浪小道具、東京演劇かつら、
東京鴨治床山、日本演劇衣裳、宮本卯之助商店

ワークショップの様子を写真でご紹介しましょう

「平成24年度小学生のための歌舞伎ワークショップ」が、開催されました。今年は中村又五郎さん、中村芝雀さんによる楽しいお話と、中村歌昇さん、中村種之助さんによる『石橋』の鑑賞という豪華な内容。小学生とその保護者が大勢参加しました。
開演すると場内は真っ暗になり、舞台の中央に大きなガマ蛙が・・・そのガマの中から、中村又五郎さんが登場してワークショップが始まりました。

怪しげな雰囲気の舞台に、ガマが登場して開幕!
馬に乗りました
目の前を猪が勢いよく走り抜けていきます
又五郎さんと一緒にみんなで"見得(みえ)"に挑戦しました
"差金(さしがね)"の蝶や鳥を操ってみます
鳴物の演奏を体験しました
雨うちわで雨の音を出してみました
赤貝の貝殻をすり合わせてカエルの鳴き声を出してみました


中村歌昇さん、中村種之助さんによる『石橋』の実
勇壮な毛振りのある舞台を楽しみました

歌舞伎体験教室 8月1日(水)~7日(火)

夏休み中の7日間にわたって行われた歌舞伎体験教室。初日は緊張気味で大人しかった子供たちも、日を重ねるごとに、歌舞伎の世界が楽しくてたまらなくなっていく様子でした。
子供たちは歌舞伎にまつわる日替りプログラムを体験しながら、講師と共に稽古を積み、7日目の発表会ではすばらしい『寿曾我対面』の舞台をつとめあげました。各日ごとに写真をたくさん掲載した詳細ページがあります。ぜひそちらもご覧ください。

1日(水) 開講式、衣裳と鬘(かつら)の体験、歌舞伎の演技の体験

開講式では、はじめに中村梅玉担当理事の挨拶と、講師の紹介が行われました。続いて、班ごとに児童、保護者と講師で記念撮影。初日の日替りプログラムでは、女方の鬘の結髪(けっぱつ)を見学。その後大磯の虎役の代表が、傾城の鬘と衣裳をつけてみました。裲襠を順番に持ってみて、その重さにみんな驚いた様子でした。その後、『寿曾我対面』の「本読み(セリフの稽古)」をそれぞれの配役に分かれて行いました。

2日(木) 歌舞伎音楽の体験(その1)、歌舞伎の演技の体験

竹本(義太夫)の語りと太棹(ふとざお)三味線を聴きました。竹本幹太夫さんが義太夫を解説。子供たちは、大きな声を出して義太夫を体験しました。三味線は鶴澤公彦さん。『寿曾我対面』の稽古では、役ごとにセリフと動きの稽古を行いました。

3日(金) 立廻りの体験、歌舞伎の演技の体験

立廻りの実演を見学しました。迫力ある立廻りにみんなくぎ付け。その後、二人一組になって立廻りの体験。先生が教えてくれる型を真似て、みんなかっこよく決まりました。

4日(土) 歌舞伎音楽の体験(その2)、歌舞伎の演技の体験

6年生は鳥羽屋里夕先生たちの指導で、『蛍(ほたる)来い』を三味線で一曲弾けるまで練習。4・5年生は田中傳次郎先生たちの指導で鳴物楽器の合奏を楽しみました。

5日(日) 歌舞伎の演技の体験

この日は『寿曾我対面』の"総ざらい"。はじめて"ツケ"や下座音楽、柝が入る通し稽古です。他の班の稽古中もセリフや段取りを確認しながら熱心に見学。稽古のあとは役ごとに小道具の扱いかた、裲襠(うちかけ)をつけての動きなどを入念に確認しました。

6日(月) 歌舞伎の扮装の実習、舞台稽古

化粧・衣裳・鬘すべて本番通りの舞台稽古に挑みました。化粧をしてもらい、衣裳をつけ、最後に鬘をかけてもらいます。楽屋も舞台も本番さながらの忙しさ。先生たちに手伝ってもらいながら小さな役者さんのできあがり。舞台でしかできない、立位置(たちいち)の確認など明日の本番に備えて入念な稽古を行いました。

7日(火) 発表会

一週間の体験の成果を披露する発表会。皆とてもすばらしい役者ぶりで、客席から大きな拍手がおくられました。舞台の合間には、松江さん、歌昇さんによる体験教室の報告があり、スライドを使って教室の様子が紹介されました。修了式では梅玉担当理事から講評とご挨拶があり、修了証書が授与されました。

講師紹介

中村梅玉
指導監修

中村時蔵
十郎の指導

市川團蔵
五郎の指導

中村又五郎
工藤の指導

中村芝雀
舞鶴の指導

市川右之助
傾城の指導

中村松江
近江・八幡の指導

中村梅枝
傾城の指導

中村萬太郎
十郎の指導補佐

中村歌昇
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導

中村種之助
工藤の指導補佐

竹本幹太夫
竹本の指導

鶴澤公彦
竹本の指導

鳥羽屋文五郎
長唄(唄と三味線)の指導

鳥羽屋里夕
長唄(唄と三味線)の指導

田中傳次郎
鳴物の指導

嵐橘三郎
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導、立役の化粧

中村蝶十郎
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導、立役の化粧

中村又之助
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導、立役の化粧

市川新蔵
立役の化粧

尾上菊三呂
女方の化粧

中村京紫
女方の化粧

中村京三郎
女方の化粧

中村梅之
立役の化粧

市川茂之助
五郎の後見、立廻り指導

中村梅秋
親梶原・子梶原の後見、立廻り指導

中村吉六
十郎の後見、立廻り指導

中村京珠
少将の後見

中村京純
近江・八幡の後見、立廻り指導

中村京由
舞鶴の後見

中村竹蝶
虎の後見

中村蝶一郎
大名の後見、立廻り指導

中村蝶三郎
大名の後見、立廻り指導

中村蝶之介
工藤の後見、立廻り指導

中村信蝶
喜瀬川の後見