当保存会は、独立行政法人日本芸術文化振興会(国立劇場)と協力して、歌舞伎俳優と歌舞伎音楽演奏者(長唄・鳴物・竹本)の新人養成事業を実施しています。この事業は松竹株式会社の協力を得て、大きな成果をあげています。
歌舞伎俳優の養成は昭和45年(1970)から開始されました。その後、昭和50年(1975)に竹本(歌舞伎義太夫)演奏家の養成が、56年(1981)には鳴物(囃子)演奏家の養成が、平成11年(1999)には長唄演奏家の養成が、それぞれスタートしました。研修生は一般から募集し、俳優・竹本は2年間、鳴物・長唄は3年間の研修を経て、実演家としての道を歩みます。
歌舞伎俳優の養成では、これまでに第1期~20期生が修了し、95名が歌舞伎俳優として活躍しています。これは歌舞伎俳優全体の32%にあたります。そのうち29名が名題俳優となっています。現在は21期生が研修中です。
竹本は第1~20期生が、鳴物は第1~14期生、長唄は第1~5期生が、それぞれ研修を修了しました。現在、歌舞伎専従の演奏家として活躍し、舞台を支える大きな力になっています。
歌舞伎俳優新人養成研修のようす
歌舞伎実技研修(市川團蔵講師)
歌舞伎実技研修(中村時蔵講師)
長唄稽古
日本舞踊稽古
とんぼ
化粧の研修(松本錦吾講師)
発表会(平成19年1月)
発表会(平成19年1月)
歌舞伎音楽(竹本)養成研修
歌舞伎音楽(鳴物)養成研修
大太鼓と締め太鼓の研修
小鼓の研修(田中佐太郎講師)
歌舞伎音楽(長唄)養成研修
長唄の研修(鳥羽屋里長講師)
長唄の研修(杵屋淨貢講師)