第三回(昭和59年8月18日、12時半・17時開演)
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「生写朝顔話」
「俄獅子」
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竹本演奏「二人禿」
※演奏のみ
長唄囃子演奏「勧進帳」
※演奏のみ
「生写朝顔話」(しょううつしあさがおばなし) 二幕三場
山田案山子=作
序幕 宇治川蛍狩りの場
ニ幕目 島田宿奥座敷の場、大井川の場
秋月娘深雪・朝顔実は深雪=加賀屋歌江(中村歌江)、宮城阿曽次郎・駒澤次郎左衛門実は宮城阿曽次郎=中村仲助(中村勘之丞)、長岡丹六=嵐橘三郎、滝村重右衛門=中村蝶十郎、岩代多喜太=片岡松之助、戎屋徳右衛門=松本幸右衛門、奴関助=澤村大蔵、秋月妻槙の戸=松本幸雀、乳母浅香=尾上梅之助、下女おなべ=市川鯉紅、若侍新吾=堤千里(坂東大和)、若侍=若生稔(中村芝光)、腰元楓=島田和彦(中村歌次)、女中おとく=後藤明夫(市川段之)
舞踊「俄獅子」 長唄囃子連中
藤間勘十郎=振付
鳶=松本幸右衛門、鳶=嵐橘三郎、芸者=松本幸雀、芸者=尾上梅之助、芸者=加賀屋歌江(中村歌江)
補足:第三回公演をふりかえって
第三回目は、はじめに竹本の若手による『二人禿』の演奏と、長唄の若手による『勧進帳』の演奏。そして山田案山子作『生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)』(二幕三場)。舞踊は先々代藤間勘十郎(二世藤間勘祖)振付による『俄獅子』。
『生写朝顔話』も中村梅花指導であった。
【歌江】
『朝顔日記』の深雪・朝顔は、以前、「小莟会」と「歌舞伎会」でもさせていただいていましたから、「葉月会」で三回目になります。が、「蛍狩り」の場は私も初めてでした。舞台にかかることの少ない場面でしたので、それを演ることがこの作品を「葉月会」で演る眼目だと考えました。ただ、ふたりが出会うのが船の上ですから、どうしたって船を出さなければいけません。電動式の船が普及する以前でしたので、予算の問題も含めて「どうやって出そう」とみんなでずいぶん頭を悩ませた記憶があります。結局、大道具さんの工夫で舞台側半分だけの船になりました。
【成島】
このときも、国立劇場の歌舞伎俳優養成研修生(七期生)に出てもらいました。彼らの指導は梅花先生にまかせっきり。当時は研修生たちの講師もしていらっしゃいましたので、研修生たちも馴染みやすかったのではないでしょうか。加えて、先々代の藤間宗家(二世藤間勘祖)にもとてもお世話になりました。ことにこの回はお芝居にも力を貸していただきました。
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