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戦後歌舞伎の俳優たち
※本書は文化庁からの委託調査の報告書として若干部数を制作し、関係方面に頒布したものです。たいへんご好評だったため、若干部数を実費で頒布しましたが、すべて完売いたしました。今後改訂版を出すことも検討中ですので、ご理解ご協力をお願い申し上げます。
- 発行
- 社団法人伝統歌舞伎保存会
- 監修
- 松井俊諭
- 編集
- 松井俊諭 奈河彰輔 浅原恒男
- 助成
- 文化庁
- 協力
- 松竹株式会社 独立行政法人日本芸術文化振興会 社団法人日本俳優協会
- 発行日
- 平成20年5月2日
- サイズ
- 25.6cm×18.1cm/375頁
- 頒価
- 8,000円(税込)
- 今までに無かった歌舞伎研究者・愛好者必読の資料
- 戦後歌舞伎を担った俳優185名のプロフィールは、すべて書き下ろし
- 主役クラスからわき役まで、幅広く網羅
- 生没年月日、芸歴、受賞歴などの詳細データはすべて原拠にあたって再調査
- 巻末の【芸名索引】は過去に名のった芸名まで網羅し、【姓から引く】【名から引く】の二通りの索引を併載
- 貴重な舞台写真374枚と、上演データつき【写真リスト】
本書の趣旨
歌舞伎は、昭和20年の敗戦による物心両面の荒廃と価値観の激変の中で、何度か大きな危機を迎えたが、関係者の情熱と苦心によってそれを乗り越えてきた。現在ではわが国の重要無形文化財として、またユネスコの世界無形文化遺産として、内外で高い評価と人気を得るにいたっている。この間、歌舞伎の芸の継承発展に尽くした俳優たちの功績は多大だったと言えよう。しかし、個々の俳優のプロフィールやデータを知ろうとすると、古い『俳優名鑑』などの資料を捜すしかなかった。
伝統歌舞伎保存会は、歌舞伎の継承発展を進める一環として、文化庁からの支援をうけ、戦後の歌舞伎を担った俳優たちの基本データを調査収集し、誰にでも簡便に参照できるデータベースを制作した。本書はその内容を印刷物にまとめた報告書である。
本書の内容
本書には、戦後の昭和20年(1945)から平成18年(2006)までの間に亡くなられたか、または引退した主な歌舞伎俳優185名のプロフィールと基本データを調査・整理して掲載した。
現在活躍中の俳優については、平成13年から毎年刊行されている『かぶき手帖』をご覧下さい。
編集方針
編集に際しては、主役級の俳優のみならず、わき役として重要な活躍をした俳優にも極力スポットをあてるよう配慮した。
個々の俳優のプロフィールについては、単なる事実関係の資料だけでなく、それぞれの俳優の芸風や魅力が想像できるような記述を目指した。俳優の芸の評価や魅力は、観る側の個人的な差によって左右されることもあるので、プロフィールの部分は執筆者名を表示するとともに、本書の性格上、極力公平かつ客観的な記述を心がけるよう配慮した。
また、芸歴などの詳細データは、過去の「俳優名鑑」などのデータをそのまま転載することはせず、すべて原拠にあたって確認し、極力再調査するよう努めた。
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索引・姓から引く
※このデータベース及び報告書の編集全般にわたり、故・松井俊諭氏に多大なるご尽力をいただきました。本書の刊行を見ずに亡くなられたことが悔やまれます。謹んでご冥福をお祈りいたします。