伝統歌舞伎保存会

平成21年 小学生のための歌舞伎体験教室

7月4日 ガイダンス/鬘(かつら)あわせ
7月5日 鑑賞教室+バックステージ・ツアー
8月5日 ワークショップ
8月7日〜13日 体験教室
≪講師紹介≫

 

ガイダンス/鬘(かつら)あわせ 7月4日(土)
会 場 国立劇場 伝統芸能情報館、東京鴨治床山株式会社

 


 まず、全員でガイダンス。松江さんが昨年の体験教室の様子や、『寿曾我対面』について説明しました。発表会の舞台の様子が画面に映ると、美しい衣裳に子供たちの目も輝きます。
 配役発表のあと、部屋ごとに分かれて、浴衣の着方、立居振舞のお稽古を行いました。立居振舞の稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、扇子の扱いを習ったりと、かわいい姿でこれからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。

 

【ガイダンスの様子を写真でご紹介しましょう】
参加する児童は80名。会場も一杯です 浴衣の着方を熱心に学びます

 

 

お母さんに手伝ってもらいながら、着付けにチャレンジ 扇子を前においてのご挨拶でお稽古が始まります

 

 

【鬘(かつら)あわせの様子を写真でご紹介しましょう】
 ガイダンスの後、『寿曾我対面』の発表会に向けて、配役ごとに〈鬘あわせ〉を行いました。歌舞伎の鬘は、一人一人の頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)をそれに貼ってつくります。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。子供たちは、鬘師、床山の方々の細やかな手仕事に見とれながら、歌舞伎がたくさんのスタッフの力で作られていることを実感した様子でした。

 

歌舞伎鑑賞教室+バックステージツアー 7月5日(日)
会 場 国立劇場大劇場

 

 解説『歌舞伎のみかた』と『矢の根』『藤娘』を観劇しました。
 この日の参加者は児童と保護者合わせておよそ600名。終演後、舞台のセリの動きを見学した後、児童の皆さんは舞台に上がり、国立劇場舞台技術部のスタッフによる舞台機構の説明を聞きました。その後、照明や音響効果、廻り舞台、浅葱幕の振落しなどを実際に体験。最後には『藤娘』に出演の中村梅枝さんによるご挨拶も行われました。

 

【バックステージツアーの様子を写真でご紹介しましょう】
大中小の“セリ”が上下に動くさまは迫力満点です
花道を通って舞台に上がります

 

夕焼けと山々を照明で再現。一日の光の移り変わりを表現する照明の技術を見学しました 音響スタッフが笛を吹いてウグイスの鳴き声を表現します

 

舞台スタッフと一緒に浅葱幕(あさぎまく)を振落してみました
浅葱幕の内側では藤の花が降りてきて、舞台の転換を体験しました

 

雪籠(ゆきかご)を揺すって、紙の雪を降らせてみました
最後に中村梅枝さんからご挨拶

 

 

歌舞伎ワークショップ 8月5日(水)
会 場 江戸東京博物館ホール
出演 市川團蔵、中村歌昇、中村芝雀、中村時蔵、他
長唄:鳥羽屋里長社中
鳴物:歌舞伎囃子協会
振付 藤間勘十郎
つけ打ち 丹崎健一
狂言作者 竹柴吉松
協力 日本演劇衣裳、松竹衣裳、床山かしわや、光峯床山、東京演劇かつら、
藤浪小道具、パシフィックアートセンター、宮本卯之助商店

 

【ワークショップの様子を写真でご紹介しましょう】
 「平成21年度 小学生のための歌舞伎体験教室・歌舞伎ワークショップ」が、開催されました。今年は、中村歌昇さん、中村芝雀さん、中村時蔵さんによる楽しいお話と、市川團蔵さんが荒獅子男之助に扮するまでを舞台の上で披露、そして、中村梅枝さんが踊る『手習子』の鑑賞という豪華な内容。小学生とその保護者が大勢参加しました。
 開演すると場内は真っ暗になり、舞台の中央に大きなガマ蛙が・・・そのガマの中から、中村歌昇さんが登場してワークショップが始まりました。

  

怪しげな雰囲気の舞台に、ガマが登場して開幕! 舞台の上から馬に乗りました

 

時蔵さんの前を猪が勢いよく走り抜けていきます “差金(さしがね)”の蝶や鳥を扱ってみます

 

“雨うちわ”を使って、雨音を出してみます 「この音は何をあらわす音?」風音や雪の音を聞きました

 

歌昇さんと一緒にみんなで“見得(みえ)”に挑戦しました 團蔵さんが隈(くま)を取る様子がよくわかります

 

舞台上で立派な衣裳を着けていきます 團蔵さん扮する荒獅子男之助がネズミを捕まえます

 

中村梅枝さんが『手習子』を踊ります 最後に出演者が舞台に揃い挨拶をしました

   

團蔵さんによる荒獅子男之助(右)、梅枝さんによる『手習子』(左)。迫力のある舞台を楽しみました

 

 

 

歌舞伎体験教室 8月7日(金)〜13日(木)

今年も、夏休み中の7日間にわたって行われた歌舞伎体験教室。初日は緊張気味で大人しかった子供たちも、日を重ねるごとに、歌舞伎の世界が楽しくてたまらなくなっていく様子でした。
子供たちは歌舞伎にまつわる日替りプログラムを体験しながら、講師と共に稽古を積み、7日目の発表会ではすばらしい『寿曾我対面』の舞台をつとめあげました。各日ごとに写真をたくさん掲載した詳細ページがあります。ぜひそちらもご覧ください。

 

7日(金) 開講式、結髪(けっぱつ)の見学と衣裳の体験、歌舞伎の演技の体験
開講式では、はじめに中村梅玉担当理事の挨拶と、講師の紹介が行われました。その後、班ごとに子供たち、保護者と講師で記念撮影。初日の日替りプログラムでは、女方の鬘の結髪(けっぱつ)を見学。その後大磯の虎役の子供が、傾城の鬘と衣裳を体験。衣裳を順番に持ってみて、その重さにみんな驚いた様子でした。そのあと、『寿曾我対面』の「本読み(セリフの稽古)」をそれぞれの配役に分かれて行いました。
 

 

 

8日(土) 歌舞伎音楽を体験する(その1)、歌舞伎の演技の体験

竹本(義太夫)の語りと太棹(ふとざお)三味線を聴きました。竹本豊太夫さんが義太夫を解説。子供たちは、大きな声を出して義太夫を体験しました。三味線は鶴澤祐二さん。演技の体験では、役ごとにセリフと動きの稽古を行いました。

 

 

 

9日(日) 立廻りの体験、歌舞伎の演技の体験

 

立廻りの実演を見学しました。迫力ある立廻りにみんなくぎ付け。その後、二人一組になって立廻りの体験。先生が教えてくれる型を真似て、みんなかっこよく決まりました。
 

 

 

10日(月) 歌舞伎音楽を体験する(その2)、歌舞伎の演技の体験

 

6年生は鳥羽屋里夕先生たちの指導で、長唄三味線で、『蛍(ほたる)来い』を一曲弾けるまで練習。その後『時致(ときむね)』の一部を唄いました。4・5年生は田中傳左衛門社中の先生方の指導で鳴物楽器の合奏を楽しみました。
 

 

 

11日(火) 歌舞伎の演技の体験

 

この日は『寿曾我対面』の”総ざらい”。はじめて“ツケ”や下座音楽、柝が入る通し稽古です。他の班の稽古中もセリフや段取りを確認しながら熱心に見学。稽古のあとは役ごとに小道具の扱いかた、裲襠(うちかけ)をつけての動きなどを入念に確認しました。
 

 

 

12日(水) 歌舞伎の扮装の実習、舞台稽古

 

化粧・衣裳・鬘すべて本番通りの舞台稽古に挑みました。化粧をしてもらい、衣裳をつけ、最後に鬘をかけてもらいます。楽屋も舞台も本番さながらの忙しさ。先生たちに手伝ってもらいながら小さな役者さんのできあがり。舞台でしかできない、立位置(たちいち)の確認など明日の本番に備えて入念な稽古を行いました。
 

 

 

13日(木) 発表会

 

一週間の体験の成果を披露する発表会。みなとてもすばらしい役者ぶりで、客席から大きな拍手がおくられました。舞台の合間には、松江さんによる体験教室の報告があり、スライドを使って教室の様子も紹介されました。終演後の修了式では梅玉担当理事から講評とご挨拶があり、修了証書が授与されました。
 

 

講師紹介

 

中村梅玉
指導監修
中村魁春
舞鶴の指導
中村時蔵
十郎の指導
市川團蔵
五郎の指導
中村歌昇
工藤の指導
中村芝雀
傾城の指導
市川右之助
傾城の指導
中村松江
近江・八幡の指導
中村梅枝
傾城の指導
中村種太郎
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導
嵐橘三郎
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導、立役の化粧
竹本豊太夫
竹本の指導
鶴澤祐二
竹本の指導
鳥羽屋文五郎
長唄(唄と三味線)の指導
鳥羽屋里夕
長唄(唄と三味線)の指導
田中傳次郎
鳴物の指導
中村吉三郎
立役の化粧
坂東玉雪
立役の化粧
尾上菊三呂
女方の化粧
中村京紫
女方の化粧
中村京三郎
女方の化粧
市川茂之助
五郎の後見、立廻り指導
尾上音之助
立廻り指導
尾上辰巳
立廻り指導、立役の化粧
中村一蝶
少将の後見
中村梅秋
親梶原・子梶原の後見
中村梅之
舞鶴の後見
中村吉二郎
大名の後見
中村吉六
立廻り指導、立役の化粧
中村京珠
喜瀬川の後見
中村京純
後見
中村京由
後見
中村蝶一郎
十郎の後見、立廻り指導
中村蝶三郎
大名の後見、立廻り指導
中村蝶之介
工藤の後見、立廻り指導
中村春之助
虎の後見

 

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