伝統歌舞伎保存会

平成17年 小学生のための歌舞伎体験教室

5月7日 歌舞伎ワークショップ
6月19日 歌舞伎鑑賞教室
7月17日 ガイダンス
7月21日〜25日 鬘あわせ
8月8日〜14日 歌舞伎体験教室

 

歌舞伎ワークショップ 5月7日(土)
会 場 江戸東京博物館ホール
監修・企画・演出 中村吉右衛門
出演 中村吉右衛門
中村吉之助、中村吉三郎、中村吉五郎、中村紫若、
中村蝶十郎、中村又之助、他
長唄:鳥羽屋里長社中
鳴物:田中傳左衛門社中
振 付 藤間勘祖
狂言作者 竹柴正二
つけ打ち 丹崎健一

 

ワークショップの様子を写真でご紹介しましょう
 「平成17年度 小学生のための歌舞伎体験教室・歌舞伎ワークショップ」が、江戸東京博物館ホールで開催されました。今年は、2回公演で、小学生とその保護者や一般の方々を合わせて約800名を越す参加者が集まりました。
 開演すると場内は真っ暗になり、舞台の中央に大きなガマ蛙が・・・そのガマの中から、中村吉右衛門さんが登場です。

 

 「ワークショップと申しましてもお勉強会ではございません。皆さんと歌舞伎の世界であそんでみたいなぁと思ったのです。ですから、今日は歌舞伎の歴史とか、その他、いろいろ難しいお話はいたしません。なにをするのかと申しますと・・・、ここにおもちゃ箱があると思ってください。おもちゃ箱の蓋をあけると、中から、いろんな面白いおもちゃが出てきますよね。“おもちゃ箱の蓋”=“幕”があきますと、いろんな歌舞伎に関するものが出てまいりますので、みなさんが、面白いなぁと思ったり、興味があるなぁと思ったら、それでどうか遊んでみてください。さっき、幕が開いたとき私が入っていたガマ蛙、あのガマ蛙は忍者が忍術を使ってガマに化けているという、忍者ハットリ君のようなことが歌舞伎の世界にも出てきます。次は何が出てくるかな・・・」と、吉右衛門さんの挨拶からワークショップはスタートしました。

 

馬がこんなにも近くにやってきて・・・ 実際に馬に乗ってもらいました

 

いたずら鼠を「エィ!」・・・
きれいにトンボ返りをして見せました
「参ったか!」「参りました」と“見得”を決めます

 

みんなで“見得”をやってみます “差金”の蝶や鳥を上手に扱っています

 

「この音は何をあらわす音?」
みんなから、楽しい答えをもらいました
雷の音を出す“雷車(らいしゃ)”と、雨音を作る“雨うちわ”を鳴らしてみます

 

“雨うちわ”を体験しました “三味線”を鳴らしてみました

 

鳥羽屋里長社中、田中傳左衛門社中による『勧進帳』の演奏

 

中村吉之助さんによる『雨の五郎』の実演

 

中村紫若さんによる『鷺娘』の実演

 

最後は出演者が全員そろってご挨拶

 

歌舞伎鑑賞教室 6月19日(日)
会 場 国立劇場大劇場

 

 歌舞伎鑑賞教室として、坂東亀三郎さんによる『歌舞伎のみかた』の解説と、『毛抜』の舞台を観劇しました。
 参加者は総勢約340名。終演後、参加児童の皆さんは舞台に上がって、『毛抜』に出演した中村信二郎さん、市川高麗蔵さんからのお話を聞いたり、照明の効果、セリの上げ下げ、廻り舞台の動き方などを実際に体験していただきました。

 

バックステージツアーの様子を写真でご紹介しましょう
花道を通ってステージに上がります 『毛抜』の衣裳をつけて、中村信二郎さんが登場

 

市川高麗蔵さんからもお話がありました 夜の明かりを照明で再現。照明の変化で一日の光の移り変わりを体験しました

 

“セリ”を上げて、舞台の機能を紹介 背景の“松羽目”を降ろしてみます

 

紙の雪を振って散らしてみました
鳥の鳴き声を舞台の両端で実演します
廻り舞台を動かしてもらいました

 

ガイダンス 7月17日(日)
会 場 国立劇場 伝統芸能情報館

 

 体験教室カリキュラムの説明、体験する演目の解説、配役発表。浴衣の着付、立居振舞のお稽古をおこないました。
 まず、高麗蔵さんから、昨年の教室の様子や、「寿曾我対面」の説明を受けました。発表会の舞台の様子が画面に映ると、美しい衣裳に子供たちの目も輝きます。
 浴衣の着付と立居振舞のお稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、お扇子の扱いを教えてもらったりと、かわいい姿でこれからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。

 

ガイダンスの様子を写真でご紹介しましょう
中村紫若さんから教室で着用する浴衣の着方の指導をうけます 開講式までに自分で浴衣が着られるように、高麗蔵さんも熱心に指導

 

立居振舞の指導をうけます 美しい歩き方を練習します

 

扇子の扱い方を教えてもらいます 挨拶の練習。お稽古の始まりと終わりには必ず挨拶をします

 

鬘(かつら)あわせ 7月21日(木)〜25日(月)
場  所 東京演劇かつら株式会社

 

床山の人間国宝・鴨治歳一さんが鬘の細部まで綿密にチェック。

 

体験教室の『寿曾我対面』の発表会に向けて、7月21日から配役ごとに〈鬘あわせ〉がはじまりました。歌舞伎の鬘は、一人一人の頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重をそれに貼ってつくります。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。鬘師の方々がピッタリと頭に合うように仕上げてゆく手仕事に見とれながら、歌舞伎がたくさんのスタッフの力で作られていく様子を実際に体験します。
 準備も着々と整い、あとは開講式を待つばかりです。

 

STEP4 歌舞伎体験教室 8月8日(月)〜14日(日)

今年も、夏休みのさ中に7日間にわたって行われた歌舞伎体験教室。昨年の体験教室経験者数名も2年続きで参加し、声の出し方、浴衣の着方などいろいろな場面で初参加の子供たちをリードしてくれました。さらに歌舞伎体験教室修了生(OB・OG)が自発的にお手伝いに参加してくれ、回を重ねるごとに、様々な進化が形になって現れてきました。
子供たちは講師陣とともに、お稽古を重ねて、舞台に真剣に取り組み、最終日の発表会ではすばらしい「寿曾我対面」の舞台をつとめあげました。各日ごとに写真をたくさん掲載した詳細ページがあります。ぜひそちらもご覧ください。

 

8日(月) 開講式、衣裳とかつらの体験、歌舞伎の演技の体験
開講式では中村雀右衛門会長・中村梅玉担当理事の挨拶、講師陣の紹介、子供たち・保護者と講師陣の記念撮影を行ないました。さっそく、女方のかつらの結髪を見学、衣裳の体験、小道具の説明を受けました。その後、初めてのお稽古、「本読み(セリフのお稽古)」をそれぞれの配役に分かれて行いました。子供たちが興味をもって小道具に触れる仕草や、本読みの真剣な表情が写真からもうかがえます。
 

 

 

9日(火) 歌舞伎音楽を体験する(その1)、歌舞伎の演技の体験

竹本(義太夫)の語りと太棹三味線を聴きました。竹本泉太夫さんの声に負けないようにみんな大きな声を出して義太夫のお稽古をし、その後、義太夫に合わせて歌舞伎らしく“見得”を決めました。演技の体験では、役ごとにセリフと動きの稽古を行いました。五郎・十郎は、身のこなしが難しいこともあり、時蔵さん、團蔵さんによる振りを交えた指導にも熱が入ります。

 

 

 

10日(水) 歌舞伎の演技の体験、歌舞伎の化粧と扮装を見る

 

『暫』の化粧と扮装の実演を團蔵さんに披露していただきました。隈取の化粧の様子、衣裳を何枚も重ねて着る様子などを間近に見て、歌舞伎の迫力に圧倒されました。立派なかつらや大きな刀などの小道具も見せてもらいました。演技の体験では、大名の役の子供たちが長袴を履かせてもらいました。初体験ということもあって、前の人の袴を踏んでしまったり、上手に曲がることが出来なかったり・・・。下を見ながらそろりそろりと一生懸命に歩く練習をしました。
 

 

 

11日(木) 歌舞伎音楽を体験する(その2)、歌舞伎の演技の体験

 

6年生は長唄三味線、4・5年生は楽太鼓、締太鼓、鼓、鐘、鉦、オルゴールなどを体験しました。6年生は「ほたる来い」を一曲三味線で弾けるまで練習。4・5年生は全員で合奏を行い、音の大きさや種類を楽しみました。
 

 

 

12日(金) 歌舞伎の演技の体験

 

この日は”総ざらい”。ツケ打ちや下座音楽も入れての通し稽古をしました。A班が演技をしているときはB班・C班が見学して、お互いにセリフや振りを確認しました。小道具の扱いかた、型の修正なども入念に確認。OB・OGたちも黒衣を着て、明日の舞台稽古にそなえました。
 

 

 

13日(土) 
舞台の仕込み(建て込み)見学、歌舞伎の扮装の実習、舞台稽古

 

舞台の仕込み(大道具の建て込みと照明のセッティング)を見学し、国立劇場舞台技術部のスタッフからお話をうかがいました。質問も沢山出して、国立劇場のスタッフから楽しく、優しく回答していただきました。舞台稽古では、初めて化粧をして、衣裳・かつらをつけました。かつら、化粧、衣裳の着付け、舞台での用意・・・と楽屋は本番さながらの忙しさ。先生たちに手伝ってもらいながら小さな役者さんのできあがり。舞台でしかできない、立位置の確認など明日の本舞台を控えて入念な稽古を行いました。
 

 

 

14日(日) 発表会

 

歌舞伎体験教室の成果を披露する発表会。みなとてもすばらしい役者ぶりで、客席から大きな拍手がおくられました。舞台の合間には、時蔵さん、團蔵さん、芝雀さん、歌昇さんによる発表会の報告があり、スライドを使って教室の様子も紹介されました。終演後は梅玉担当理事からお話をいただき、皆に修了証書が授与されました。
 

 

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